原稿の作り方

シメケンプリントをご利用の際の原稿の作り方、塗り足し、背幅、画像モード、ファイル名などの注意事項について解説します。

原稿テンプレート

シメケンプリント用の原稿テンプレートをご利用いただけます。また、他社のテンプレートでも当社規定に従っていればそのままご利用できます。
原稿テンプレートのダウンロード

原稿チェック

原稿に問題がないかスタッフが無料で確認いたします。ページが揃っていない場合や、ラフ原稿などでもその段階で問題がないか確認いたしますので、お気軽にご利用ください。
原稿チェック

入稿ファイル形式

※混在しても大丈夫です(小説をpdf、挿絵をpsd、など)
  • pdf
    • Microsoft Word、小説PDFメーカー など
    • ※注釈機能で描画したものは印刷されません
  • psd
    • CLIP STUDIO PAINT、ペイントツールSAI、メディバンペイント など
    • ※レイヤーは統合してください
  • jpg、png、tiff、bmp
    • アイビスペイントX、コスプレ名刺メーカー、デジタルカメラの写真画像 など

原稿サイズ・塗り足し

原稿テンプレートを利用しなくても、印刷領域が下記の内容で作成されていればご入稿できます。

原稿サイズ一覧

仕上がり
サイズ
作成原稿
(塗り足し有)
画像原稿の例
(塗り足し有・300dpi)
A4210×297mm216×303mm2551×3579pixel
B5182×257mm188×263mm2220×3106pixel
A5148×210mm154×216mm1819×2551pixel
B6128×182mm134×188mm1583×2220pixel
A6105×148mm111×154mm1311×1819pixel
B5正方形182×182mm188×188mm2220×2220pixel
A5正方形148×148mm154×154mm1819×1819pixel
名刺91×55mm97×61mm1146×720pixel
ポストカード100×148mm106×154mm1252×1819pixel
A3297×420mm303×426mm3579×5031pixel
B4257×364mm263×370mm3106×4370pixel
A1ノビ610×890mm616×896mm7276×10583pixel
A2ノビ440×610mm446×616mm5268×7276pixel
A3ノビ329×489mm335×495mm3957×5846pixel

塗り足し

製本の際、見栄えをよくするために周囲を裁断いたします。そのため、切り落とされてもよい部分(「塗り足し」といいます)を余分に大きく描く必要があります。
塗り足し:3mm(3mm以上であれば可)
  • 上下左右を3mm大きくするので、原稿サイズは縦横6mm大きくなります。
  • 小説や4コマ漫画など、紙面の周囲が完全に空白であれば塗り足しは必要ありません(あってもなくても大丈夫です)。
  • 塗り足しのない原稿では、1:再入稿、2:当社で原稿を拡大して印刷、3:そのまま印刷(周囲に空白が発生することがある) のいずれかをお問い合わせさせていただく場合があります。

テンプレートでの塗り足しの説明

塗り足しの作成原稿
作成原稿
塗り足しの仕上がり
仕上がり
塗り足しの部分は印刷後に内側の線で断ち切りされますが、塗り足し部分まで埋めておくことでページの端まできれいに印刷することができます。
塗り足しがない作成原稿
塗り足しがないと…
端が印刷されない仕上がり
端が印刷されない
塗り足しまで描かれていない場合、印刷・製本の誤差によりページの端まで印刷されない場合があります。特にベタなどで埋めている場合、見栄えが悪くなります。
塗り足しに文字がある作成原稿
文字を端に書くと…
文字が読めない仕上がり
読めない
文字やコマの枠線など、切り落とされてはいけない部分を端まで描かないようご注意ください。塗り足し部分より3mm以上内側に、余裕をもって描いた方が安全です。

画像ファイルの解像度

推奨解像度:300dpi もしくは 600dpi
  • 推奨より大きい解像度でも入稿できますが、印刷の解像度は最大で600dpiとなります。
  • 推奨より小さい解像度でも入稿できますが、印刷品質は劣化することをご了承ください。
  • 推奨解像度と異なる場合、スクリーントーンなどの網点部分でモアレ(意図しない縞模様など)が発生する場合があります。
pixl⇔mm⇔dpi計算機

表紙(表1・背表紙・表4)

表1・表4 表2・表3
※上図は右綴じの場合です。左綴じでは表1と表4、表2と表3が反対になります。
おもて表紙を「表1」、その裏側を「表2」と呼びます。うら表紙は「表4」、その裏側が「表3」となります。
表紙原稿作成例
原稿作成例
表紙原稿仕上がり例
仕上がり例
同人誌・冊子の表紙は、表1・背表紙・表4を繋げて作成することが一般的です。これで背表紙部分を綺麗に仕上げることができます。ご入稿は表1・背表紙・表4が別々でも大丈夫です(当社で結合します)。
背表紙原稿がない
継ぎ目が目立ちます
背表紙がない場合
薄い本・中綴じ製本の場合
表1と表4が別々の原稿で背表紙原稿がない場合、背幅のあるくるみ製本では背表紙部分で継ぎ目が目立ってしまう場合があります。中綴じ製本の場合や、継ぎ目部分が同じ色となっている場合は、別々の原稿で入稿しても問題ありません。
背表紙を白紙にする
背表紙を白紙にする
表4を背表紙まで印刷する
表4を背表紙まで印刷する
背表紙部分を空白としたり、表1・表4のいずれかを背表紙まで印刷することで対応できる場合もあります。ご希望の場合は入稿時のメッセージでご指示ください。
表紙メーカーで背表紙のみ作成することもできます。

背幅計算機

背幅 = mm
カバー原稿はこの数字より4mm多い数字にして作成してください。(参考:カバー原稿の作り方

表紙原稿サイズ(表1・背表紙・表4を繋げてつくる原稿)

仕上がりサイズ表紙原稿の横幅表紙原稿の縦幅
A4426+背幅mm303mm
B5370+背幅mm263mm
A5302+背幅mm216mm
B6262+背幅mm188mm
A6216+背幅mm154mm
B5正方形370+背幅mm188mm
A5正方形302+背幅mm154mm
CD248+背幅mm125.5mm

カバー原稿

カバー原稿作例
原稿テンプレートのカバー原稿作例
折り返し
折り返しまで印刷できます
カバー原稿作例
折り返しの印刷が必要なくても、折り返しの
2本の線の外側まで作画してください
折り返し
少しはみ出すことで、巻いたときに
端まできれいに作画されます
  • 折り返し部分の横幅は 本の横幅÷2+20mm を推奨で、またこの幅が作成できる最大幅となります。原稿の端にはこれに加えて塗り足し3mmが必要です。これ以外のサイズで作成したい場合は、入稿時に横幅をお知らせください。
  • 本体に巻きつける構造なので、おもて部分は本体表紙より少し長く作る必要があります。本体表紙より4mm大きくすることを目安としてください。原稿テンプレートをする際も、本体表紙より背幅を4mm大きくしたサイズを使用してください。
  • 折り返し部分の印刷が必要なければ、表紙メーカーなどで作った本体表紙サイズ(塗り足しあり)で大丈夫です。このときも背表紙を本体より4mm大きくして作成してください。
表紙メーカーで作ったカバー
表紙メーカーで作ったカバー
折り返し
塗り足し部分が折り返しにはみだして印刷されます

カバー原稿サイズ(推奨)

仕上がりサイズ折り返し横幅(片方)カバー原稿の横幅カバー原稿の縦幅
B5114mm596+背幅mm263mm
A597mm494+背幅mm216mm
B687mm434+背幅mm188mm
A675.5mm365+背幅mm154mm
B5正方形114mm596+背幅mm188mm
A5正方形97mm494+背幅mm154mm
例:A6の折り返し = 105÷2 + 20 + 3 = 75.5mm
例:A6の原稿横幅 = 105×2 + 75.5×2 + 4 = 365(+背幅)mm

くるみ製本のとじしろ

とじしろ5mmの例
とじしろ5mm
とじしろ10mmの例
とじしろ10mm
とじしろ5mm(中綴じ)の例
とじしろ5mm(中綴じ)
くるみ製本では本の内側が読みにくくなるため、余白を開けておく必要があります(「とじしろ」と言います)。10mm程度の余白でぎりぎり読める程度となりますので、読みやすくするには20mm以上設けることを推奨します。
中綴じ製本の場合では内側まで開くことができるため、とじしろがなくても問題ありません。

画像モード(CMYK・RGB)

  • カラー原稿はCMYK、RGBのどちらでも入稿できます。CMYKでの入稿を推奨します。
  • RGB画像は当社でCMYK変換して印刷するため、色に違いが生じる可能性があります。
    影響の大きいRGB
    蛍光色は影響が大きい
    印刷結果イメージ
    印刷結果イメージ
  • CMYK変換ツールで、印刷後のイメージをある程度確認できますので、ご活用ください。
  • モノクロ原稿は白黒2値、グレースケールのどちらでも入稿できます。

CMYK画像とは

印刷のための画像です。シアン(C)マゼンダ(M)イエロー(Y)ブラック(K:キープレート)の4色のインクの組み合わせで印刷するためのデータで作成されています。

RGB画像とは

PCやスマートフォン・デジカメなどのデジタル機器のディスプレイで表示するための画像です。レッド(R)グリーン(G)ブルー(B)の3色の光源(LEDなど)で、光の強さを調整して色を作ります。

CMYKとRGBの違いと変換

インク(CMYK)よりディスプレイ(RGB)のほうが多くの色を作ることができます(色域が広い)。インクで印刷するにはCMYK画像であることが必要ですが、RGB⇒CMYK変換すると色数が減少し、くすんだ色となることが多いです。
ペイントソフトで作成したりデジカメで撮影した画像はRGB画像がほとんどであり、CMYKで表示や作成するには専用のアプリケーションが必要となります(Adobe Photoshopなど)。
RGB⇒CMYK変換ツール

ファイル名の付け方

ファイル名はページ順がわかるようになっていれば厳密に決まりはありません。ページ順がわからなかった場合はメールで確認させていただきます。
ファイル名の付け方の例
表1~表4
h1.psd、h2.psd、h3.psd、h4.psd、または 表1.psd、表2.psd ...
表1(表紙)と表4(うら表紙)で一枚
h1h4.psd、表1表4.psd、表紙.psd
本文が1ページずつ
001.psd、002.psd ...(003から始まってもOK)
本文が1ファイル
honbun.pdf、本文.pdf
ファイル形式が異なる場合
001-020.pdf、021.psd、022-024.pdf
ページの数え方

スマートフォンでのファイル名の変更

スマートフォンでは下記のアプリなどでファイル名を変更することができます。

PDFファイルのフォント

PDFファイルでは、ファイルにフォントを埋め込む処置を行ってください。行われていない場合、特殊なフォントなどで正確な印刷結果とならない場合があります。

紙原稿での原稿作成

  • 白の無地の用紙か、市販の漫画原稿用紙等をご利用ください。用紙に凸凹や模様がある用紙はさけてください。用紙のサイズは最大A3(420x297mm)までです。
  • カラー原稿は、漫画原稿用紙などのガイド線が入った原稿は使用しないでください。ガイド線まで一緒に印刷されてしまいます。
  • 無地の用紙の場合は、トンボを記載して原稿の範囲を明示してください。
  • 仕上がりサイズよりも大きい紙を使用し、トンボを含めた実寸サイズで原稿を作成してください。当社での原稿の縮小・拡大も可能ですが、モアレ等が発生する原因となります。
  • セリフ、ノンブル等を貼り付ける場合やスクリーントーンを使用する場合は、輸送や取り込み作業で剥がれないよう、しっかりと貼り付けてください。
  • カラー原稿の場合、原稿の色合いの完全な再現は難しいです。蛍光色などの特殊な色は再現出来ません。